秋になると大手塾で「日曜特訓」や「志望校別特訓」が本格化しますが、一律に長時間の特訓に参加することが、すべての子どもにとって正解とは限りません。
限られた時間とエネルギーを最大限に活かすための、学力レベルに応じた勉強法の見極め方を解説します。
1. 偏差値による「特訓」の有効性の違い
集団での特訓が効果を発揮するのは、主に偏差値60以上の層です。志望校レベルの演習をハイスピードでこなすことで実践力が磨かれます。
一方、偏差値60未満の子どもの場合、基礎力不足や弱点が放置されたまま過去問を解き進めることになり、時間ばかりを浪費してしまうリスクがあります。
2. 「志望校特訓」の落とし穴
大人数の特訓では、同じレベルの学校がひとまとめに指導されることが多く、個々の第一志望校に特化した細かな対策や添削が不十分になりがちです。特にきめ細やかな指導を必要とする学力層ほど、集団授業の中で埋もれてしまう可能性があります。
3. 長時間勉強よりも「質」と「復習」を重視
朝から晩まで問題を解き続ける長時間の学習は、疲労による集中力の低下を招きます。
過去問は「解いた後にどう活かすか」が本質です。ミスした理由を深掘りし、解法を定着させる見直し作業こそが学力を伸ばします。集団授業で「解いて終わり」にするのではなく、短時間でも密度の濃い学習を目指しましょう。
賢い親の選択:わが子に最適な環境を作る
周りが特訓に参加しているからといって、焦って同じ道を選ぶ必要はありません。わが子の現状を冷静に見極め、最適な環境を整えることが合格への近道です。
- 弱点補強を優先: 偏差値60未満なら、集団演習よりも個別指導などを活用した弱点の克服を優先する。
- 日曜日の過ごし方: 特訓に縛られず、自宅での過去問復習やリフレッシュを組み入れ、学習の効率を高める。
- 時間の有効活用: 朝のフレッシュな時間を使い、集中して重要課題に取り組むルーティンを作る。
まとめ
中学受験の直前期は、時間の「量」ではなく「質」の勝負です。他人と比較せず、わが子の学力と志望校に最も合致した学習プランを冷静に選択することが、最後の伸びを実現する鍵となります。